二級建築士 学科試験 PR

昨年度の構造力学の問題

 3 ヒンジラーメンの問題です。
鉛直反力VAとVE
水平反力HAとHE
B―C間でせん断力が 0 になる点のB点からの距離x
これら5つの値を求める問題です。

昨年受験した人は、まだ記憶に残っているかもしれませんね。
構造力学は苦手、特にラーメンは一番きらい
そんな人も多いかもしれません。
実際、ラーメンの問題は難しい問題が多く、場合によっては捨ててもいいと思います。
ですが
昨年度のこの問題については、
力のつり合いを理解していれば、
意外に簡単に正解にたどり着くことができました。
しかも、ややこしい計算は不要です。
では、どのように考えるかですが
まず、鉛直反力のVAとVEですが、これ、どちらが大きくなりますでしょうか?
等分布荷重が左に寄っていますので、当然左側のVAですよね。
ということで、VAが小さくなっている選択肢1と2は正解から外れます。
3か4か5のどれかです。
ちなみに、等分布荷重は20kN(5kN/m×4m)なので、VAとVEは足すと20kNです。選択肢4も違います。
次に水平方向のつり合いを考えてみます。
水平方向の力は、HAとHEの2つです。
この2つはつり合いますので、足すと0になります。
足して0になる選択肢は、1と3しかありません。
ということで、答えは3ですね。
xの値は、求めなくても答えを選ぶことができました。
時々こんな感じで
割と簡単に答えを選ぶことができる問題が力学にはあります。
見つけるとラッキーです。
ただし、時間がある場合はちゃんと計算もして、
本当に正しいかどうかを確認するようにしてください。スマイル
kanna 足跡