ニ級建築士 製図試験 PR

再現図の採点

今のところ、半数強の方の図面を見させていただきました。
印象に残ったことをお伝えさせていただきますと
1つは、
住宅部分とシェアハウス部分の行き来をするところです。
問題条件としては、

シェアハウス部分のLDKB)は、高齢者夫婦が居住する住宅部分から屋内で行き来できるようにする。


となっていますので、
結論的には、LDK(B)と住宅部分を結べばいい感じです。
では、住宅部分とは、その中でもどの部分?
となりますが、
ここは、基本的には廊下になります。住宅部分の廊下です。
LDK(A)からLDK(B)に出入りするように計画する人がいましたが、
LDK(A)は、住宅部分のプライベートな空間(少なくとも廊下よりは)なので、
あまり好ましくはないです。
あと、住宅部分の廊下からシェアハウス部分の廊下に入り、その廊下から
LDK(B)に入るように計画している人もいました。
条件としては
​シェアハウス部分のLDKB)は、高齢者夫婦が居住する住宅部分から直接屋内で行き来できるようにする。​
ではなかったので、一端廊下を挟んでも、
それほど大きな問題はないと思っています。
そのように計画しても、特に大きな問題が起きる訳でもありませんし。
他には、
スロープの計画が、住宅部分にしかなかった人が割といました。
部分に関する指定はありませんでしたので、
段差が生じる場合は、シェアハウス部分にも必要でしたね。
それと、
個室の面積、10m2が確保できてなかった人
これも何人かおられました。
収納を含めてもよい、という条件が少しややこしかったのか
ちょっともったいない減点だと言えます。
いずれにしても、
あとから冷静に読んでみると、何でもない条件だったりするわけです。
それができなくなってしまうのがこの試験のこわいところです。
敷地の斜線部分であったり、網掛け部分もそうです。
勘違い、読み違いする人がいます。
問題文は
きちんと落ち着いて読むことが
重要なんですよね。
kanna 足跡