ニ級建築士 製図試験 PR

扉の開き方

質問がありましたのでシェアしたいと思います。
「扉の開き方はどのように考えればいいですか。」
扉にもいろいろありまして、
考え方もいろいろあります。

玄関扉は一般的に外に開くように取り付けることが多いですね。
雨仕舞を考えると、外開きの方がいいです。
お客様を招き入れるという意味では内開きがいいのですが、
この場合は、なるべく雨がかからないような対応が必要です。
この試験においては外開きにしておきましょう。
もちろん、引違戸でも構いません。
吊元をどちらにするかですが
これは動線を考えるといいです。
上の図だと、門の位置は玄関より下にあればスムーズに出入りできます。

居間や寝室などの居室は内開きが一般的ですね
これは絶対ではないですが、
扉の向こうに誰かいる可能性を考えると
廊下側に開くより、室内側に開く方が扉に当たる可能性が低いです。
リビングの場合は、内開きでも誰かいる可能性はありますが
リビングの扉は一部ガラスになっていることが多く
扉の向こう側に人がいればわかるようになっています。
吊元は上の図だと右側です。
これも反対にすると、部屋に入りにくくなりますね。

便所は外開きが多いですね
家の中では便所と浴室で倒れることが多く
その場合、内開きだと開けるのが困難になることがあります。
あとは、中にマットやスリッパを置くことを考えると
内側に開くと当たってしまいますね。
もちろん、引き戸でもOKですよ。
引き戸は、扉と違って開ける時に体を後ろに引かなくて済む利点があります。
健常者にとっては何でもない動作ですが
そうでない人にとっては大変だったりします。
扉一つとってみてもいろいろと考えることはありますが
この試験においては、一定のルールを持っておき
すぐに決めることができるようになっておきたいですね。
kanna 足跡