例えば、階段の段板の線。
線の数で、階段の段数がわかります。
矩計図を見れば、階高が分かりますので、
蹴上寸法を割り出す事ができますよね。
もちろん踏面寸法も図面を見ればわかります。
みなさんご存知の通り
階段の蹴上と踏面寸法は基準法で決められている訳ですから
それに違反していると建物を建てることができません。
すなわち、試験では減点されるという事です。
尚且つ、
時間も限られていますので、短時間で描けるようにしたいですね。
ちなみに一級の試験。
建築基準法を守っていても減点されてしまいます。
階段の寸法や廊下や入口の幅などに関しては、
基準法よりも厳しい法律があるからです。
昔は問題文の中で指示されていたのですよ。
“蹴上の寸法は16センチ以下とする。”など
にも関わらず、
あまり意識をしないで作図される方はいるのです。
それから、引き違い戸、もしくは引き違い窓。
重なり方が逆になっている人、意外に多いです。
これは?
減点にはならないかも知れません。
ただ、
その図面を見た人は、「この人分かってるのかな?」
って、思っても仕方ありませんよね。
些細な事かも知れませんが、
何気に描いている一本の線。
見ている側は、じっくり見ているのです。
相手が何を考え、どう思ってこの図面を描いたか。
その線でしか判断できないのですから。
kannaでした。