ニ級建築士 製図試験 PR

本試験解説 その4 要求室

いよいよプランニングの最も要となっている要求室です。
この要求室ですが、年度によって所要室となっている場合があるんですよね。
何によって使い分けているのか未だにわかりません。
気になっているのは私くらいですかね。大笑い
「下表のすべての室は、必ず指定された設置階に計画する。」
この文章も年度によってない場合があります。
なくても必ず計画しなければいけない事には変わりありません。
設置階が指定されています。でもこの設置階指定、昔はありませんでした。
1階、2階のどちらに計画してもよかったのです。
ちなみに1級では今も設置階の指定がありません。
プランニングは難しくなると思いますか?それとも易しくなると思いますか?
最端生でしたら、
「指定がないという事は、どこでもいいという事だから簡単になる」
と考えそうですね。
ところがそうではないのです。うっしっし 
1級の場合はどこの階になるのかエスキースの中で判断しなければいけないのです。
話がそれました。
要求室のところではまず、
店舗部分と住宅部分の階の構成を確認する必要があります。
今回は、1階が喫茶店部分と住宅部分 2階が住宅部分のみ
という事で、最もオーソドックスな構成です。
2階に店舗部分があったり、1階に住宅部分がなかったりすると
少し特殊な問題だと言う事ができます。
特徴としては、1階に要求されている部屋数が多い事が挙げられるでしょう。
プランニングに時間がとられた最も大きな要因だったと思います。
多いだけならまだしも、敷地にゆとりがなく、屋外施設も多いので
必要なものを詰め込むだけで時間をとられてしまいます。
小屋伏図が要求されている場合は、このように1階と2階の面積が極端に違う場合と
「店舗の上部は2階を設けてはいけない」などの記述がある場合があります。
多くの人は、LDKか和室を2階に上げた方がいい建物になる。
そう思ったでしょう。 私もその一人です。
そういう意味ではこの計画は試験の為の問題と言えるかもしれませんね。
多かれ少なかれ毎年そう思うのですが。
要求図書の数と延べ面積の大きさ、それからこの要求室の数、
加えて、描き込み要求の多さ
考えられる範囲で最も多い作図量ではないでしょうか。
未完成の方が多いのもうなずけます。
作図量は多くなる 
と、エスキース途中で判断できましたでしょうか。
kannaでした。 足跡