「人の真似をしてどうする、建築はオリジナル性がないとダメだ。」
こんな意見もこの世界にはありますが、
あの安藤忠雄さんも初めはコルビジェの本を入手し
その図面の模写を行っていました。
全ての図面を見ないで描けるようになった時、
本物を見てみたい。
そう思って日本を飛び出したそうです。
もちろん、
安藤さんが作る建築はコルビジェと同じかというと
そんな事はありません。
影響は受けていますが、そこに安藤さんのテイストが加わる事によって
全く別の世界を確立しています。
これは安藤さんに限った事ではありません。
ほとんどの建築家は、誰かに学び、そして誰かの影響を受け、
それを土台として、自分の建築の世界を作り上げています。
ちょっと、
前置きが長くなってしまいましたが、
この製図試験においてはどうでしょうか?
やはり、上手に真似る、という事が有効です。
エスキース・コードにも書いてありますが、
オリジナリティに富む必要はありませんし、
出題者はそれを求めてはいません。
評価を受けるどころか、反対に悪い印象を与える可能性もあります。
一般的な考え、テキストに書いてある事、これまで見た模範解答プラン
それらを上手に選んで組み合わせればいいのです。
何か変わった事をしようとすると、
減点につながる可能性がとても高くなります。
無難な道を選択する。
減点法で採点されるこの試験においては、
とても大切な事と言えます。
kannaでした。