ニ級建築士 製図試験 PR

製図試験お疲れ様でした。

昨日製図試験を受験されたみなさん
試験お疲れ様でした。
昨晩は試験のことがずっと気になっていた人
試験のことは忘れてのんびり過ごした人
久しぶりのお酒を楽しんだ人
いろいろおられると思いますが
しばらくはゆっくりと体を休ませてあげていただきたいと思います。
昨晩の私ですが、4時までに入浴を済ませ
受講生の方からの連絡をパソコンの前で待っていました。
毎年そうですが、試験後掲示板で一番話題になるのはサプライズのこと
今年は何と言っても高低差ですね。
建物内のプランについては
設置階が選択できる書斎が2室あったものの
概ね、試験対策で行なってきた内容に近かったと思います。
各室の面積はほとんど適宜でしたし、
広さが指定されている部屋も比較的小さめなので
内部のプランができなかったという意見はほとんどなかったです。
では、一番問題となる高低差についてはどのように対応するのがよかったのでしょうか。
鍵となる問題文が
「盛土・切土により敷地全体を平坦にしてはならない。」
です。
敷地全体を平らにする場合、
道路に合わせて全てを±0にする方法があります。
この場合、隣地側には擁壁が必要になってきます。
ただ、これができると高低差の意味はほとんどなくなってしまいます。
もう1つは、高いところに合わせて全体を+500とする方法
東西の隣地と道路面に擁壁が必要です。
この場合、スロープを設けるとなると、ちょっと長くなりそうですね。
あと、実際にはGLは道路面より500高い位置となります。
いずれにしても、これらの設定はしてはいけないと書かれています。
ではどうするか
もう一度先ほどの問題文に戻りますが
「盛土・切土により敷地全体を平坦にしてはならない。」
全体を平坦にしてはならない。
とあります。
つまり、部分的には平たんにしていいということです。
もっと言うと、部分的には盛土と切土はOKということになります。
最もやりやすい方法は
建物が建つところと、アプローチ部分、駐車スペース
これら、道路と同じ高さだと都合がいいところを±0とし、
残った部分との間(段差ができるところ)に擁壁を設ける。です。
これだと、高低差のことはほとんど考えなくてもよく
いつも通りプランを進めることができます。
イメージとしては、建物の奥が少し地面にもぐっている。
という感じでしょうか。
実際、このような計画をすると平均GLを求め
軒高や最高の高さはその平均GLからとなりますが
問題条件により、GLは道路境界部分のところです。
余計なことは考える必要がありません。
もう1つのサプライズは
詳細図の切断位置がバルコニー部分だったということでしょうか。
この場合の対処法は
いつも描いている断面図を1/20のスケールで描き
記入が求められているものを記入する。です。
細かく描きだすと違う部分はありますが、
これで大きな減点を受けることはないと思います。
あと、防火区画は竪穴区画が必要でした。
階段とエレベーターシャフトについては
防火設備を用いて区画をする必要があります。
延焼のおそれのある部分ですが、
建物のほとんどが延焼のおそれのある部分に該当し
外壁の開口部については、そのほとんどが防火設備になったと思います。
高低差の対応に大きなエネルギーを消費し
本来の自分の力が出せなかった人はいると思いますが
サプライズに関する減点は、
比較的寛容にみてくれる部分が過去の試験ではあります。
今回もそんな感じで採点をしてくれるといいのですが。
kanna 足跡