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親子建築士受験物語 「第11話」

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「お母さん、いよいよ今月だね。」

「そうなのよ、何だか緊張してきたわ。もう決まっているなら早く教えてほしいわね。」

「受かったら給料上がるんでしょ。僕の小遣いもあげてね。」

「それは受かってから考えることにするわ。」

「あー、小遣いあがんねーかな」

「あなた、どっちを願ってるの?」

「も、もちろん、合格する事を願ってるよ。
 もしだめだったら、来年親子で受験、ってなるじゃん。雫

「一次試験が受かったらでしょ、けっこう難しいのよ。」

「大丈夫だって、まだ半年以上もあるし、学校で習ったばっかりだもんねー。」

「そうね、せっかく学校出たんだから、一発で合格してもらわないとね。」
 受かんなかったら、小遣いなしにするから。
 って言うか、来年から社会人なんだから、お小遣いはもういらないわね。」

「ひぇ~ 社会は厳しいな~。雫

 

 

 

 

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