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第六話「いよいよ開講 建築計画」
建築史の問題は、以前は1問しか出題されませんでしたが、
最近では2問出題されるようになりました。
日本の建築の歴史から西洋建築史まで、幅広く出題されています。
少し大変ですが、頑張って覚えて下さい。
ふー、やっぱり1日座って講義を受けるのって大変ー。
進むの速いし。来週もこんな感じかしら。
それにしてもけっこう忘れているわね。頑張って覚えなおさないとだめだわ。
だけど、先生が言ってる事って、ほとんどテキストに書いてあることばっかり。
これだったら自分でできるかも。
いや、だめだめ、学校に通うって決めたし、家族にも協力してもらってるし、
何より高いお金を払ったんだから、元を取らないと。
さて、早く帰って、晩御飯の支度をしなきゃ
「お母さん、今日の講義どうだった? 学生時代を思い出したって感じ?」
「そうね、若い子が多かったのでちょっと恥ずかしかったわね。」
「おじさんっぽい人はいたけど、おばさんは私しかいなかったわ。」
「若い人からエネルギーがもらえていいんじゃないの」
「そうね、そう考えて頑張るわ。絶対に合格するって決めたから。 そう言えば、あんた受験するなら絶対に早い方がいいわよ、学校で習ったはずなのに、忘れていることがいっぱいあったんだから。」
「っていうか、もうけっこう忘れてるし。期末試験が終わったら覚えてないよ。」
「もう、せっかく高い学費払ってるんだから、しっかり勉強してよね。会社に入ったら困るのはあんたよ。」
「そうだね、でもその前にまずはどこに入るか決めなきゃ。」
「あんたみたいな人、雇ってくれるところあるかしら。」
「それって、息子に言う台詞かな。お母さんこそ、受験に失敗して会社辞めさせられないようにね。」
「あっ、言ったわね、あんた今日のご飯おかわりなしね。」
「そんな~」
続く
kanna