建築四方山話 PR

水平器

​​水準器とも言います。
ご存知の方も多いと思います。

この水準器の気泡が入っている部分(気泡管)ですが、
まっすぐではなく、少しふくらみが付いています。

上ではなく、下のような感じです。
なぜこうなっているのか?
それは、傾斜の度合いを知る為です。
まっすぐだと、わずかでも高い方に気泡は寄ってしまいます。
曲線だと、より傾斜が強くなるほど、寄り方も大きくなるのです。
ではなぜ上下に膨らみが付いているのか?
それは、
水平器を逆さにしても使えるようにです。
例えば、天井の水平を見る場合など。
この水準器がなかった時代、
大工さんはどやって水平を見ていたでしょうか?
これはあまり知らない人が多いと思います。
「水盛管」みずもりかん
というものを使っていました。
例えば、Uの字にしたホースの中に水を入れると
左右での水面は必ず同じ高さになります。
この原理を利用して水平を出していたのです。
最近では水準器もデジタルになってきましたし
水平器のアプリもあるみたいです。
アナログも
悪くないですけどね~。
kanna 足跡