建築基準法を見てみると、
階段には蹴上寸法、踏面寸法、幅などの規定があります。
手すりを設けるなどの決まりもありますよね。
階段を計画する場合は、
階高から必要な段数を割り出し、また、幅や踏面、踊り場のスペースなどを確認し、
階段全体で必要なスペースを求めます。
二級建築士の試験においては、
建物の用途が決まりますので、階高も想定できます。
従って、ほぼ決まった形や大きさの階段を覚えておけば対応できる
のですが、
階段について何か条件が加わったりすると、
つまり、練習で描いてきた階段が使えない状況になると
どうしよー。ってなってしまう人が多いです。
階段の描き方は、
見本の通りに丸写しするのではなく、
何段必要なのか、有効幅はいくらで考えているのかなど
どういう根拠でそのような図になっているのか
ここを学んでいただきたいです。
基本がわかっていれば、
特殊な条件にも対応ができるようになります。
そう言えば、
かなり昔の話になりますが、
木造の課題で平家部分の矩計図が要求されたことがありました。
2階の矩計図に比べると楽なはずなのですが、
2階の矩計図しか練習したことがない人、
しかも、練習においては丸写ししかしてない人は、
平家の矩計図が描けず、白紙で提出したり、
仕方がないので2階の矩計図を描いてきた人がいました。
結果だけを覚えるのではなく
その根拠を正しく理解することが
本当に役立つ知識や技術になるんですよね。
kanna