ニ級建築士 製図試験 PR

第十三話 いざ製図試験へ その6

平面が前述の通りの有様ですから、
伏せ図を考慮しての計画なんて
あったもんではありませんでしたので、
かなり複雑な架構になること必至です。
致し方ないのでそのままイノシシの様に描きまくりました。
もう細かいことは目をつぶります。
もうこの頃の私は精も根も尽き果てる寸前です。
伏せ図を終えて残された時間は約40分でした。
今まで矩計図の最高タイムは42分くらいでしたが、
ここまで来たら4の5の言っていられません。
見栄えなどは遥か彼方に追い払い、
ほとんど放心状態で描いていたことと思います。
きっとはたからみるとただの危ない人に見えたかもしれません。
当然のように後から気付いた抜けなどはあったものの、
遂に「矩計図風図面」を描き終えた時、残された時間は1分30秒程でした。
当然のようにチェック時間などあるはずもなく、
面積表をぎりぎり書き終えたところでゴングが鳴り、
血で血を洗うこの壮絶な戦いに終止符が打たれました。
最期の一滴まで残らず絞りつくした私の体と、
憔悴しきった精神は極限状態から遂に解き放たれたのです。
つづく
○o。+..:*○o。+..:*○o。+..:*○o。+..
壮絶な戦いの様子が鮮明に浮かんできそうですね。
最後の最後まであきらめないその気持ち
よく頑張りました。 本当にお疲れ様です。
Kannaでした。 足跡