前回の続き
この試験はみなさんご存知の通り、減点法で採点されます。
もしかしたら、知らなかった人もいるかもしれませんが、
設計条件に対して、守られていなければ減点、
作図条件に対して、守られていなければ減点。 されます。
残った点数で合否が決まる訳ですね。
つまり、プランの良し悪しだけで合否が決まるのではないのです。
にも関わらず、プランの減点を出来るだけ0点にしようとし、
その代償に作図で減点を受ける人があまりにも多いのです。
特に、今年みたいなプランの難易度が高い問題にその傾向が顕著に現れます。
もう少し具体的に言いますと、
プラン上の問題点、仮に10点とします。
この問題点を解決するために、15分や20分もしくはそれ以上の時間を費やし
作図で必要事項を全て描く事ができず、或いは見直しする事ができず、
30点の減点を受けてしまう。 そんな人が今年の試験では多いのです。
ただ、10点減点されると分かっていて、
作図に踏み切るのは、なかなかできないですよね。
確かにそう思います。 60分で終わらせなければいけないと
あらかじめ分かっていた最端生でも難しかったと思います。
でも、それをしなければいけないのです。 未完成、もしくは減点30点との選択です。
10分、15分でその10点が解消できればいいですが、
その保障はどこにもありません。 その10点は涙を飲んで捨ててしまう。
そんな判断が今年の試験には必要だったのです。
プラン以上に難しいかも知れませんが。
まだまだ続きます。
Kannaでした。