建築四方山話 PR

一分(いちぶん)

「武士の一分」かちんこの一分です。
武士の一分とは、武士が命をかけて守らなければならない面目や名誉
と言う意味があるそうですが、この一分
読み方を変えると いっぷん もしくは いちぶ とも読む事ができますよね。
いっぷんは問題ないと思いますが、いちぶとは何でしょう?
これは割合、もしくは長さを表します。
5分5分という言葉があります。50%と50%ですね。
でも3割5分と言ったら、この場合の5分は5%です。
う~ん、日本語って難しい。しょんぼり
そして、長さの1分ですが、
これは1寸(ちょっとじゃないですよ)の1/10になります。
では1寸って何センチ? 
一寸法師の身長?
1坪ってどれくらいの広さ?
映画武士の一分の中で笹野高史さんが演じる徳平の台詞で
「10間ほど先・・・」という言葉がでてきます。
この10間という長さも知らないとさっぱり分かりませんよね。
そもそも今年受けた二級建築士の製図試験。
用紙が9,1ミリという方眼になっているのですが、なんで9,1ミリ?
長さに関する疑問がたくさん沸いてきましたが
これは義務教育では習わない、尺貫法というものが関わっています。
(ほんとに習わないのかな?)
1尺という長さが30,3センチ
1寸はその1/10で、3,03センチ
そして1分はそのまた1/10で3,03ミリとなります。
一寸法師は3,03センチという事ですかね。
おわんの船を乗る事ができるのかどうか、、、ごはん
日本の建築は昔から3尺の約910ミリという寸法が
モジュールとして使われてきて、今でもそれが残っています。
それから1間という長さは6尺分の長さになりますよ。
もしくは柱から柱のあいだの事を言います。
京都にある国宝三十三間堂はその名の通り、建物の長さが三十三間あるんですね。
そして、1坪。
1坪は1間×1間の大きさを言います。 約、3,3m2 です。
不動産広告などでよく使われていますよね。
9,1ミリグリッドの謎が解けましたでしょうか?
それにしても武士の一分の徳平役。
笹野高史さんはいい味を出していると思います。
ああいう演技を燻し銀というのでしょうね。
Kannaでした。 足跡