矩計図を攻略する
要求図書の中の1つ、「矩計図」ですが
苦手、覚えるのが面倒、時間がかかる
こんな感じで少し毛嫌いしている人が多いかもしれません。ですが、住宅を設計したり工事監理をすることができる資格を得るためです。ここは頑張って描けるようになっていただきたいです。
このちょっと厄介な矩計図ですが、私が知る範囲では、速い人で40分から45分位で描けてしまいます。多くの人は60分くらい、もしくはそれ以上かかりますので、他の人よりも15分以上時間に余裕を持つことができます。ただ、そんな人は他の図面も描くのが速いので、全体でも3時間くらいで描き上げてしまいます。けっこうなアドバンテージを持っていると言えそうですね。
作図が速い人の特徴は何か。
作図が速い人、短時間で図面を描くことができる人とはどんな人でしょうか。
作図が速い=手を動かすのが速い
そう思っている人がいるかもしれません。確かに、手が速いというのは作図時間の短縮に関係していそうですが、それよりももっと大きな要因があります。
それは、作図内容をしっかり覚えていることと、作図手順が決まっていることです。
特に矩計図においては、概ね全ての線の引く順番が決まっている感じです。
要は、手が止まることがないんですよね。
作図に時間がかかる人は、手の動きが遅いのではなく、手が動いていない時間が長い、もしくは多いのです。
手が止まっている時は、どうやって描こうかな。次はどの線を引こうかな。ということを考えていると思います。この時間がなくなれば、作図時間は自ずと短くなります。
何からどの順番で描けばいいか。
基本的には、部材の位置を確認するための基準の線をまずはじめに引きます。
そうすれば、部材を描いていくことができます。基準の線 部材 基準の線 部材 この繰り返しです。
屋根から描いて下に降りていくか、基礎から描いて上に上がっていくか、真ん中からか。これはどこからでもいいでしょう。自分が描きやすいと思ったところか、いろいろ試してみて、やりやすそうなところから描くようにしてください。
部材の覚え方
部材がたくさんあって名称を覚えるのが大変、なかなか覚えられない。
そんな方、多いと思います。
覚えるにはやはり書くことが一番かなと思いますが、文字が入っていない矩計図(図だけを描いて、文字を入れる前の状態) この図面を何枚かコピーして、それに文字だけを入れる練習方法があります。よかったら試してみてください。
バルコニー部分の矩計図
バルコニー部分で切断した場合の矩計図の見本をメンバーズサイトに掲載しておきました。
バルコニーで切断する。という条件が出題される可能性は低いと思いますが、余裕がある人は、練習しておいてください。
kanna