ニ級建築士 製図試験 PR

問題を解きに行き過ぎない

ちょっとわかりにくいかもしれませんが

問題条件を読んでプランニングを行なう時

問題を解く、という意識で行なうのか

一棟の住宅を計画する(建築を考える)という意識で行なうのか

によって、導き出される解答の方向が違ってくることがあります。

 

先日行なった模擬試験

道路が南側で、景色がいい方向も南側 という敷地条件

ここに、

景色を眺めることができるテラスを計画する。

また、テラスの近くに物置を設ける。

接道部分には低木を植栽する。

という設計条件があったのですが。

 

テラスから南側の景色を見た時に、物置が視界の真ん中に入ってくる。

というプランになっている人がいました。

テラスの近く、という条件は守っているのですが、

景色のいい南側は、ちょっと避けたかったですね。

 

接道部分に設ける植栽

計画の要点で、「高木を植栽し、道路からの視線を遮り、プライバシーに配慮した。」

というものがありました。

これは他のケースでは有効かもしれませんが、

この問題においては、低木という条件がありますし、

外から見えなくするということは、

敷地内からも外の景色が見えにくくなるという可能性があります。

 

わずかな時間で、建物1つの計画を行なうというのは

大変な作業になりますが

まずは森を見てから、その次に木を見る。

ということを行なわないと

肝心な部分が抜けてしまうことがあります。

 

細かいことが気になるのはよくわかりますが、

細かいところを見れば見るほど

大きな部分が見えなくなってしまうのが

この試験のこわさでもあります。

 

 

 

 

 

kanna 足跡