建築四方山話 PR

蹴上と踏面のバランス

基準法上、住宅の階段は、蹴上が23センチ以下、踏面は15cm以上となっていますが、
蹴上23cm、踏面15cmの階段はちょっと角度が急ですし、
踏面が狭く、上り下りしにくいです。
バリアフリー法では、蹴上が16cm以下、踏面は30cm以上という基準があります。
蹴上は低く、踏面は広いです。
安全に階段を利用することができそうです。
ここでちょっと注意したいのが、蹴上と踏面のバランス。
蹴上は低くすればいいというものではありません。
例えば、蹴上を5cm、踏面を30cmにした階段の場合
一般的な人だと、歩調が小刻みなってしまい、かえって上りにくくなります。
目安としては、このような計算式があります。
蹴上×2 + 踏面 = 60cm 程度
蹴上を低くする場合は、その分踏面を大きくすると
ちょうどよい歩幅で上り下りすることができます。
特に玄関ポーチやテラスなど、外構に設ける階段を作図する場合に
意識するようにしてください。

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